2010年9月〜2010年11月秋
きのこ会観察風景・きのこスナップ

11月14日例会風景(9時半の気温は16.6℃薄曇り、黄砂現象)
 紅葉も色づきはじめた御苑内、50名以上の方々の参加を得て34種のきのこを観察した。
 
     
マツカサキノコモドキ
  (キシメジ科)
 晩秋から冬にかけて、地中に埋もれた松かさから生える。松かさから生える他の2種も観察できた。

モエギタケ
  (モエギタケ科)
 カサの色が萌黄(黄緑)色をしている。今朝開いたばかりのようで、傘の下にツバが見える。
   
    カニノツメ
     (アカカゴタケ科)
 ツメ先の黒い部分(グレバという)に胞子が生じ、悪臭を放してハエなどを呼び、昆虫がなめて胞子を運ばせる。
ハタケシメジ
  (キシメジ科)
 地中に埋もれた木から発生する。廃材などを埋めておくと出てくることもあるという。カサの色も茶色から灰・黒色とあるが、ヒダは白く密。

   
 前回(10/17)大量に発生したイボテングタケ菌輪を前に記念撮影をした。30本ほど見える。
10月17日例会風景(集合時の気温は19℃秋晴れ、正午23℃)
 66名の方々の参加を得て、49種のきのこが観察できた。
 中でも、110本以上のイボテングタケのフェアリング(径5×4m余りの菌輪)が見られ、傘の直径19cm高さ21cmの大型のものもあった。
     
 今日は、話題のキノコビトさんも特別に参加してくれた。きのこグッズを集めるのも楽しい。

イボテングタケ(幼)
  (テングタケ科)
 大型で、柄の基部のツボが何重かの環状になることから、テングタケと区別されるようだが、正確には顕微鏡で観察しなければならない。
   
    ツルタケ
     (テングタケ科)
 同じテングタケ科のキノコだが、柄にツバがなく基部がさや状のツボになっているのが特徴。
カワリハツ
  (ベニタケ科)
 柄が白く、傘の色が淡青緑、紫緑、褐青、暗紫紅と変化が大きい。
ベニタケ科のキノコは、組織が球形細胞なので、つまむとぼろぼろと崩れやすいのが特徴。
   
  ムラサキナギナタタケ
  (シロソウメンタケ科)
 ヒダの無いヒダナシタケ類のきのこ。丈3〜12cmの薙刀状。
9月 5日例会風景(連日の猛暑日、うだる暑さ。正午35℃)
 9月になっても35℃を越える猛暑日が続く。この日も集合時にはすでに32℃を示していた。 この炎天下、41名を越える参加者で27種(内冬虫夏草1)のきのこを観察した。

     
     オニフスベ
     (ホコリタケ科)
 径10〜20cmのものが数個体発生していた。

マンネンタケ
  (マンネンタケ科)
 発生してまだ若く、縁が成長しつつあり黄色い。某高校の文化祭研究発表では、この部分を採って培養観察するという。

   
    エリマキツチグリ
     (ヒメツチグリ科)
 落葉層の豊富な所に発生、今回もいつもの場所に見られた。
第12回顕微鏡観察会
   
 どんぐりの根についている「菌根」を見た。
   
 細根の断面を見ると、菌糸(上部の透明部分)が、根の細胞に取り付いているのが見える。根の中心部に赤い「山」という 文字が見え、参加者一同大いに沸いた。


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